후리가나로 읽는 일본 고전
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りんらく
淪落
林 芙美子
林 芙美子의 淪落(りんらく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,113자 · 16화면
当分はまア、どうにも仕方がないお互いだね」わたしは、何だか胸がいつぱいになつてきた。二人ともお茶を飲む気もしなかつたので、夕方の街を丸の内の方へ歩いて、宮城の方へ散歩した。もう虫があたり一面なきたてゝいて、秋ふけた感じだつた。栗山は小さい楽団にはいつて、ずつと旅まわりをしていたと話した。景気はいゝのだそうだけれども、栗山は沢山の家族のめんどうを見ているのでどうにもならないと云つていた。わたしは「栗山さん、わたしね、もう誰かと結婚したいと思うわ」と云つたら栗山は真面目な顔で、「この世の中で、結婚が出来るかい。結婚なンて考えてたつていい相手はみつかりつこないよ」と云つた。わたしは、どうも、赤ん坊が出来てるようだと話すと、栗山は、「いゝさ、何でもいゝよ、赤ん坊も産んだらいゝよ。その時は知らせな。少し位は工面してやる」と云つてくれた。宮城の広い通りを、わたし達は風に吹かれて歩いた。――数寄屋橋で別れる時、栗山は、「また逢うよ。いつでも知らせなさい」と云つて、きれいな名刺をくれて百円札を二枚わたしてくれた。栗山は新しい靴をはいていた。景気がいゝのだろうとわたしは思つた。