후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼうふううにおわったいちにち
清風荘事件 他8編
松本 泰
松本 泰의 清風荘事件 他8編(ぼうふううにおわったいちにち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,532자 · 43화면
チョコレート入りの切子ガラスは、活動俳優老S氏からわたしの妻に宛ててあった。銀の灰皿は妹から、古風な短刀はメキシコの小説家から、その他珍しいものや美しいものが順々に卓上に並べられていった。その中にわたしは差出人不明の小包を見いだした。
表書きは確かにわたしの名宛てになっているが、筆跡には記憶がない。それは葉書大の二インチほどの厚みを持ったボール箱で、蓋を取ると赤鼈甲のカフス釦とSTという組み合わせ文字の金具がついた帯革が一本入っていた、いずれも新しい品ではなかった。いったいだれがこんな古いものをくれたのであろうと不思議に思って、それらの品を取り上げると、箱の底から一葉の紙片が現れた。それには奇麗な女文字で、
本所区外手町二丁目十五番地 田沢修二行き
と認めてあった。
どう考えてもわたしには田沢という知り合いはない。その奇怪な品物を見詰めているうちに、わたしは直感的に金門公園で会った青年の姿を思い浮かべた。この品は確かにあの青年の遺品に違いないと思った。
きっと、本所には青年の生家があるのであろう。そこへこの品を届けてくれという意味で、女文字の主は彼の妻であろう。