후리가나로 읽는 일본 고전
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うずまけるからすのむれ
渦巻ける烏の群
黒島 伝治
黒島 伝治의 渦巻ける烏の群(うずまけるからすのむれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,240자 · 35화면
そこには山があり、大きな谷があった。森林の中を貫いて、河が流ていた。そのあたりの地理は詳細には分らなかった。
だが、そこの鉄橋は始終破壊された。枕木はいつの間にか引きぬかれていた。不意に軍用列車が襲撃された。
電線は切断されづめだった。
HとSとの連絡は始終断たれていた。
そこにパルチザンの巣窟があることは、それで、ほぼ想像がついた。
イイシへ守備中隊を出すのは、そこの連絡を十分にするがためであった。
吉永は、松木の寝台の上で私物を纏めていた。炊事場を引き上げて、中隊へ帰るのだ。
彼は、これまでに、しばしば危険に身を曝したことを思った。
弾丸に倒れ、眼を失い、腕を落した者が、三人や四人ではなかった。
彼と、一緒に歩哨に立っていて、夕方、不意に、胸から血潮を迸ばしらして、倒れた男もあった。坂本という姓だった。
彼は、その時の情景をいつまでもまざまざと覚えていた。
どこからともなく、誰れかに射撃されたのだ。
二人が立っていたのは山際だった。
交代の歩哨は衛兵所から列を組んで出ているところだった。もう十五分すれば、二人は衛兵所へ帰って休めるのだった。
夕日が、あかあかと彼方の地平線に落ちようとしていた。