후리가나로 읽는 일본 고전
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こんとんみぶん
渾沌未分
岡本 かの子
岡本 かの子의 渾沌未分(こんとんみぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,232자 · 33화면
むかし父親にとってこの方法の鰻取りは単なる娯しみに過ぎなかったが、今は必死の副業である。
「ゆうべ、少し漁れ過ぎてね。始末に困るんだよ」
こんな鷹揚なものの云い方をしながら父親は獲物を鰻仲買に渡した。憐れな父子と思いながら小初はいつか今夜の父の漁れ高を胸に計算していた自分が悲しかった。
西空は一面に都会の夜街の華々しいものが踊りつ、打ち合いつ、砕けつする光の反射面のようである。特に歓楽の激しい地域を指示するように所々に群るネオンサインが光のなかへ更に強い光の輪郭を重ねている。さらにこの夜空のところどころにときどき大地の底から発せられるような奇矯な質を帯びた閃光がひらめいて、琴のかえ手のように幽毅に、世の果ての審判のように深刻に、夜景全局を刹那に地獄相に変貌せしめまた刹那にもとの歓楽相に戻す。それは何でもない。間近い城東電車のポールが電力線にスパークする光なのだが、小初は眺めているうちに――そうさ、自分に関係のない歓楽ならさっさと一閃きに滅びてしまうがいい、と思った。そのときどこからともなく、ハイヤーの滑って来る轟がして、表通りで停まったらしい。
がっしりした男の足音が、水泳場の方へ昇って来た。