후리가나로 읽는 일본 고전
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こんとんみぶん
渾沌未分
岡本 かの子
岡本 かの子의 渾沌未分(こんとんみぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,232자 · 33화면
「何という判らない陽気だろう」
小初は呟いた。
五日後に挙行される遠泳会の晴雨が気遣われた。
西の方へ瞳を落すと鈍い焔が燻って来るように、都会の中央から市街の瓦屋根の氾濫が眼を襲って来る。それは砂町一丁目と上大島町の瓦斯タンクを堡塁のように清砂通りに沿う一線と八幡通りに沿う一線に主力を集め、おのおの三方へ不規則に蔓延している。近くの街の屋根瓦の重畳は、躍って押し寄せるように見えて、一々は動かない。そして、うるさいほど肩の数を聳かしている高層建築と大工場。灼熱した塵埃の空に幾百筋も赫く爛れ込んでいる煙突の煙。
小初は腰の左手を上へ挙げて、額に翳している右の腕に添え、眩しくないよう眼庇しを深くして、今更のように文化の燎原に立ち昇る晩夏の陽炎を見入って、深い溜息をした。
父の水泳場は父祖の代から隅田川岸に在った。それが都会の新文化の発展に追除けられ追除けられして竪川筋に移り、小名木川筋に移り、場末の横堀に移った。そしてとうとう砂村のこの材木置場の中に追い込まれた。転々した敗戦のあとが傷ましくずっと数えられる。だが移った途端に東京は大東京と劃大され砂村も城東区砂町となって、立派に市域の内には違いなかった。