일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면

아오조라 문고

橋本も澄し返っている。もっとも澄まし返さなくったって、一々博士じゃありませんと訂正して歩く訳に行くものじゃない。こう云う余にも覚がある。釜山から馬関へ渡る船中で、拓殖会社の峰八郎君の妻君に逢ったとき、八郎君は真面目な顔をして、これは夏目博士と引き合した。すると妻君が御名前はかねて伺っておりますと叮嚀に御辞儀をされるから、余もやむをえず、はあと云ったなり博士らしく挨拶をした。だから橋本が博士に慣れ切って満洲を朝鮮へ渡るに何も不思議はない。余もいったんは彼の博士を撤回したようなものの、日を重ねるに従ってまた何だか博士らしい気持がし出した。それで道中つつがなく安奉線を通って、安東県までやって来た。ところがここで橋本の博士がちょっと気に食わなくなった。安東県の宿屋の番頭がどう云う不料簡か、橋本博士御手荷物のうちと云う札を余の革鞄にぴたぴた結いつけてしまった。腹が立ったが面倒だからそのままにしておくと次の宿屋で橋本と分れる事になって、向うの手荷物を停車場へ運び出す際に、余の奇麗な革鞄を橋本のものだと思い込んで、宿屋の小僧がずんずん停車場まで持って行ってしまった。