일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면

아오조라 문고

橋本は北海道の住人だから苦もなく鞍に跨った。もう一人――名前を忘れたから、もう一人というよりほかに仕方がないが――これは熊岳城の苗圃の長で、もと橋本に教わった事があると云うだけに、手綱を執る術を心得ている。余はこの時立ちながら心の中で、要するに千山行を撤回した方が、馬術家としての余の名誉を完うする所以ではなかろうかと考えた。

けれども、そんな気色は顔にも出さず、ただ残り惜しげに三人の後姿を眺めていた。そうして大重君の腰つきから推測して、千山まであれで乗り通すのは、定めて心配な事だろうと同情した。橋本は今夜のうちに帰るんだとか号して、しきりに馬を急がせるらしい。苗圃長も負けずに、続いて行く。独り大重君だけが後れた。馬はまだ眼隠をしている。やがて二人の影が高粱に遮ぎられて、どっちへ向いて行くかちょっと分らなくなった。先刻からそこいらを徘徊していた背の高い支那人もまた高粱の裡に姿を隠した。この支那人は肩から背へかけて長い鉄砲を釣っていた。人数は二人であった。始めて気がついたときは咄嗟の際に馬賊という聯想が起った。橋本と前後して高粱の底に没して、しばらくすると、どんと云う砲声が聞えて、またしばらくすると、三人の馬の前にどこからかあの背の高い奴が現われて来たら大事件だと想像して、また室の中へ帰って狸の皮の上に寝た