후리가나로 읽는 일본 고전
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まんかんところどころ
満韓ところどころ
夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면
約十分も立ったと思う頃、下女がまたやって来て、ただいま駅から電話がかかりまして、これから梨畑へおいでになるなら、駅からトロを仕立てますがと云う問い合せである。雨が歇んだので、座敷に寝ている口実はもう消滅してしまったが、この上トロを仕立てられては敵わないと思って、わざわざ晴かかった空を見上げて、八の字を寄せた。
今から行って間に合うのかなと尋ねると、器械トロだから汽車と同じぐらい早いんだと云う話である。胃は固より切ないほど不安であるが、汽車と同じ速度の器械トロなるものにも、心得のためちょっと乗って見たいような気がしたので、つい手軽に仕度を始めた。すると隣の部屋に泊っていた御客さんが三四人、十一時の汽車で大連へ行くとか云って、同じように仕度を始めた。それを送る下女も仕度を始めた。したがって同勢はだいぶんになった。その中に昨日橋の途中で行き合った女がいた。それが余と尻合せに同じ車に乗る事になった。互に尻を向けているので、別段口も利かなかった。顔もよくは見なかった。が、その言葉だけはたしかに聞いた。しかも支那語である。固より意味は通じない。しかし盛んにクーリーをきめつけていた。