후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
たきぐち
滝口
山本 周五郎
山本 周五郎의 滝口(たきぐち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 49,815자 · 99화면
芳村は竹の皮包みをみせて、肴はあるからその必要はないと答えた。――酒を買うときに、芳村は味噌もいっしょに買い、これで飲もうと云った。鎌倉のむかし北条時頼が、夜半に僧兼好のところへ迎えをやり、二人で語り明かそうというので酒の支度をし、肴がなにもないために、味噌を舐め舐め飲んだという。なにかの本で読んだうろ覚えであるが、時の執権が味噌で酒を飲み、語り明かしたというのは、すがすがしい話ではないか、と芳村は笑いながら云ったものだ。――それは違う、執権時頼に呼ばれたのは平の宣時で、兼好はその話を宣時から聞いて「徒然草」に書いたのだ。安宅はそう思ったけれども、兼好という法師はひねくれ者だから、平の朝臣の昔がたりだなどといって、じつは自分のことだったかもしれないと思い、この話では執権と法師のほうが似つかわしいな。そう考えてなにも云わなかった。
最明寺入道は驕らない人だったらしい、台所をくまなく捜しても、小皿に味噌しかなかったというのだから、御殿も質素なものだったに相違ない。芳村伊織の住居は裏長屋の一軒で、むろん比較にならない貧しさであるが、六帖一と間の部屋の中は清潔に片づいていて、居心地がよかった。