후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
そうせきの「こうじん」について
漱石の「行人」について
宮本 百合子
宮本 百合子의 漱石の「行人」について(そうせきの「こうじん」について)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,549자 · 7화면
「猫」のなかではそれでも一抹の諧謔的笑いが響いているが、「三四郎」の美禰子と三四郎との感情交錯を経て「道草」の健三とその妻との内的いきさつに進むと、漱石の態度は女は度し難いと男の知的優越に立って揶揄しているどころではなくなって来ている。「行人」の一郎が妻の心の本体をわがものとして知りたいと焦慮する苦しみは、見栄も外聞も失った恐ろしい感情の真摯さで現われていると思う。「女は腕力に訴える男より遙に残酷なものだよ」「どんな人の所へ行こうと、嫁に行けば、女は夫のために邪になるのだ」という一郎の言葉に、作者は何と悲痛な実感を漲らしているだろう。
漱石の両性相剋の悲劇の核は、一貫して女の救いがたい非条理性と男にとって堪えがたい欺瞞性とにおかれている。「行人」の直は、「明暗」のお敏のように自覚して夫を欺瞞しつつ、その恥に無感覚なような性の女ではない。しかしながら、一郎にとっては二郎がその人当りのいい俗っぽさで自己の本心をつきつめようとしないのが憤ろしいと同じ程度に、直が妻として自分の本心の在りようを夫との間につきとめる必要を感じていないのが絶えざる苦しみの泉である。