일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みおつくし

澪標・落日の光景

外村 繁

外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면

아오조라 문고

雄が雌を求める時の鳴き方である。雄は白いおきあがり小法師のように羽毛を逆立てて、雌に迫っているのだろう。雌は軽く雄を避けた様子であるが、再び雄は囀り出し、荒々しい羽音が聞こえた。

いつか素子は眠った様子である。雑誌は開かれたまま彼女の手から離れている。素子は軽い寝息を立てて、眠っている。

口腔外科の診察室は三階にあるので、絶えず清々しい風が吹き入っていて、微熱のある頬に快い。窓近く、プラタナスの若葉がそよぎ、柳の枝が揺れている。空は極めて青く、鴎が一羽、緩く羽を動かして、飛んで行く。

道路と、濠を隔て、国電のホームが見えている。ホームの上には、大勢の乗降者がそれぞれの姿勢を取っている。先刻、私もその一人であった。そうして誰かがこの診察台の上からその私を見ていたのであろう。少し妙な気になる。

駅向こうの家並の一部も見える。どの家の裏窓にも夥しい洗濯物が干してある。青い空の故か、私は「今日は青空」という、小学校時代の唱歌を思い出した。そうして五月の太陽を浴びながら、洗濯をする極めて健康な女の姿を想像する。

「熱は、まだ取れませんか」

治療を終った時、柳田医師が言う。