후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면
放射線科の診察室は二階にある。薄暗い廊下の椅子には、数人の患者が順番を待っている。以前には、先輩や、入院当時の同輩もいたが、今は見知らぬ顔ばかりである。あの人達はどうなったか。私は看護婦に紙片を渡し、椅子に坐る。
隣りに坐っている二人の話を聞いていると、どうやら乳癌と上顎癌とであるらしい。
「そんなところにも癌ができるのかね。何か別のもんじゃないのかね」
「いや、癌だな」
「そうかね。全く、いやっけな病気だね」
「乳癌は一番直り易いというじゃないか。わしは風呂屋で、うちへも取った人が来るが、ひどく達者なようだぜ」
初めて放射線をかける人らしく、他科から附添って来た医師から、入院を勧められている。
「一時は、声も今より出なくなるでしょう。皮膚も焼け、食欲も減退するかも知れません。一時は、かなり苦しくなるものと思ってもらわなくっちゃなりません」
やがて私は名を呼ばれ、診察室に入る。先刻の婦人が肌脱ぎになっている。直視する勇気はない。私は直ぐ目を伏せる。
私は三雲教授の前の椅子にかける。教授は私の口中に歯鏡をあて、懐中電灯で照らしながら、何かドイツ語を交えて言う。