후리가나로 읽는 일본 고전
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みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면
淑子がお手玉を落したようである。代ってまき子がつき始める。突然、反対側の女生徒達の間に動揺が起り、専大郎がその間から抜け出して来る。五年生の菊枝である。菊枝は着物を押えたまま、床板の上に坐っている。
相変らず、生徒達は右に左に駆け廻っている。その間を縫って、またゴム毬がまき子の後方へ転って行く。今度は清九郎が追っかけて行く。
「清やん、ここや」
与吉は両手を挙げ、毬が投げ返されるのを待っている恰好である。淑子がまき子に注意を与えている。まき子が急いで向きを変えようとしている。その時、寅吉が便所の出入口から顔を出した、と思った次ぎの一瞬、淑子の裾が開き、二本の脚が見えた。が、淑子は素早く裾を押え、激しく体を捻って、背後の手を振り切ったらしい。淑子は両手で顔を覆い、片隅に身を寄せる。寅吉と清九郎は、大物を射止めた猟師のように、小躍りして帰って来る。私は急いで雑誌の上に目を返す。
私は淑子の悔しさがよく判る。身に染みて判る。私が一人の女生徒にこんな強い気持を抱いたのは初めての経験である。楽書のせいかも知れないが、自分のことのように恥しい。しかし一体、恥しいとはどういうことだろう。