후리가나로 읽는 일본 고전
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みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면
やがて工夫が電柱から下り始める。私は淑子と別れ、私の家へ駆け帰った。しかし電灯はなかなか点らなかった。
十四の時、膳所中学に入学し、次兄とともに脇村先生の許に預けられる。脇村先生は淡水魚問屋の離れ家を借り、私達は自炊していた。
その離れ家のま下は掘り池になっている。鯉や、鮒や、緋鯉や、緋鮒が活けてある。鯰や、鰻や、ぎぎの類は丸い籠に入れて、漬けてある。その池のある庭を隔てて、直ぐ湖の岸である。先生と兄の机は横に向かい合い、私の机は正面むきに並べておくので、私は机に向かいながら、うららかな春の湖の風景が眺められた。
また、その庭の石段を下りると、石を組んだ突堤が湖水の中に突き出ている。左手には、近く長等山や、比叡山や、比良の山脈が見られる。右手には、三上山のある風景を中心にして、湖東地方の山野が望見される。私はよくこの突堤に立って、故郷の家を思った。小学校も上級になると、勝気な上に封建的な母とは、私は毎日のように衝突した。しかし家を離れてみると、私は無性に母が慕わしい。突然そんな私の耳に、湖上を渡る汽船の上から、女学生達の華やかな合唱が聞えて来たりもした。