후리가나로 읽는 일본 고전
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みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면
が、弱年の私には気がつかない。
三年生になった。文芸部の委員になる。私の軽薄な性質に因るが、中谷孝雄の好意的な策謀と、煽動に因るところもあった。が、梶井と中谷の作品を得て、三高の文芸部の雑誌「嶽水」誌に掲載することができた。
徴兵検査の予備検査を受けるため、私は和服に袴を着け、別に医者の当てもなく、下宿を出る。京都の町医院には、門構もなく、仕舞屋風なのが多い。街路に直接面している扉の梨地ガラスの上に書かれている医院名と、電灯の赤い笠とが僅かに医院であることを示している。私は行きずりに、姉小路のそんな医院の扉を押した。
「御診察どすか」
看護婦が出て来て言った。
「徴兵検査の予備検査を受けたいのです」
「ほんならお上りやす」
待合室に他の患者はなく、直ぐ診察室に通される。机に向かっていた中年の医者が、私の方へ振り返る。生白い顔である。が、いかにも生気の抜けたような表情である。見ると、診察台の上には、男枕の横に女の箱枕も置いてある。京都の、猥雑な場末町に住みついた町医者の感じでもある。
看護婦が乱れ籠を私の前に置く。私は袴を取り、帯を解き、その中に入れる。