후리가나로 읽는 일본 고전
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みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면
に集り、京都に残る人達と酒を汲み交わす。私は前後不覚に酔ってしまったらしい。
翌朝、私が目を覚ますと、汽車は浜松駅に停車するところである。私と、梶井と、中谷とはプラットホームに降りて、水を飲んだ。
梶井は文学部英文学科、中谷は独文学科、私は経済学部経済学科に入学することができる。私達三人は銀座や、神楽坂を飲み歩く。酒を飲まぬ中谷は相変らず不興げであるが、梶井は関西弁丸出しで、ユーモラスな諧謔を飛ばしたりして、かなり機嫌がよい。私は中谷とともに東京を発ち、それぞれの故郷へ帰った。
私はまた京都へやって来た。円山公園を通り抜け、高台寺の方へ一人で歩いて行く。私は先刻から薄い霧のように私の頭に纏り、離れて行く奇妙な感情について考えながら歩いている。少くとも今までにこの路を歩いていた時の感情とは異る。私は目的を持って歩いているのではない。しかし今までのように散歩しているのでもない。もう私は京都には住んでいないのであるから。強いて言えば、明日までの時間つぶしに、過ぎた日を散歩している、とでも言えるか。
この奇妙な感情は、京極を歩いていても、既に灯火の入った四条通りを歩いていても、少しも変ることはなかった。