일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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とろ

瀞

佐藤 垢石

佐藤 垢石의 瀞(とろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,908자 · 30화면

아오조라 문고

多分この川へ放流した全部の鮎が鈎に掛かってしまったのであろうというのである。そして、その男は私と共に河原の石に腰をおろして一服つけながら、数日前吉野の五条から熊野街道を南へ下り本宮の近くまで下って、十津川で釣ったところ、素晴らしく数多く釣れた。友釣りではなく、毛鈎の沈み釣りを試みたのであるが、形が甚だ大きかったという。

姪の家へ二、三日滞在したのち、私らは暑い日の午後、京都を立って神戸へ着いた。四国の土佐に釣友である探偵小説家の森下雨村を訪ねることにしたのである。神戸から夜の船に乗り、室戸岬の鼻を船がまわる頃は、もう太陽が太平洋の波の上へ昇っていた。私は、明治四十五年の初冬、悲しい運命の旅にこの船路を選び、同じ景色を同じ朝の時間に、この船の窓から眺めたが、陸の彩も海の色も、眼に映るいろいろが、心と共に暗かった。

しかし今度は、既に中等学校の上級生になった伜を伴った楽しい旅である。見るもの、感ずるもの、悉くが明るい。船の窓から見る名勝室戸岬の風景も、三十数年前の昔とは、まるで趣が異なる。殊に立秋後の澄んだ明るい空気を透して、朝靄が岬の波打ち際に白く、またそして淡紅に輝き、南へ南へと続く漁村と松原が、あしたの薄い靄にぬくもっているではないか。