후리가나로 읽는 일본 고전
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とうだいき
灯台鬼
大阪 圭吉
大阪 圭吉의 灯台鬼(とうだいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,718자 · 27화면
けれどもこの謹厳な老看守の声明を裏切って、汐巻灯台は、とうとう決定的な異変をひき起したのだ。
はじめ、正確に放たれていた十五秒ごとの閃光が、不意に不気味な不動光に変ったかと思うと、灰色のガスの中へなにか神秘的な光の尾を、そのままわずかに二秒ほども遠火のように漂わせて、それから急に、しかもハッキリと不吉な暗に溶けこんでしまった。ただ、救いを求めるような霧笛だけが、ときどき低く重く、潮鳴の絶え間絶え間に聞えていた。
さて――なんかといううちに、間もなく汐巻岬の突端にたどりついたわたし達は、光を失った三十メートルの巨大な白塔が、ガスの中からノッソリと見え始めたころ、不意に前方の闇の中からものもいわずに歩いて来た二人の男に出会った。灯台の三田村無電技手と小使の佐野だ。
「……あ、皆様……」
と小男の小使は、わたし達を認めると、すぐに走り出て声をかけた。
「これはこれはよく来て下さいました」
すると三田村技手が、押しかぶせるように、
「故障で、無電がきかないんです。ちょうどこれから、試験所までお願いに上がろうと思っていたところです」
なにか妙にそわそわしたぎこちない二人の物腰からわたしは、なみなみならぬ事件が起きたのだな、と思った。