후리가나로 읽는 일본 고전
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むだい(いち)
無題(一)
宮本 百合子
宮本 百合子의 無題(一)(むだい(いち))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,312자 · 3화면
今年は、珍らしく五つになる妹の御誕生日に何か送って遣ろうという心持になった。
母上からの手紙で、暫く見ない彼女が、私の居た頃よりはずっと沢山言葉を使って、丁度私が仕たように小まめにくるくると家中動き廻りながら、
「御ねえちゃは何故御帰りにならないの? 御かあさま などと云います」と云われた許りではない。
送るものは些細でも、きっと、私がこちらで感じるような幸福な、有難いというような感動に心を打たれるだろうと思うからなのでもある。
勿論、今のポジションを使用して、有難がらせようという程さもしくはなって居ない。
只、私の胸をときどきに満たす、彼の遙かな、しみじみとした、人間らしい感動に一寸でもひたらせて遣りたい、あげたいという心持である。
其等の感謝から起った、何か上げたいな、という心持は、今日自分にこまこました玩具だの、袋だのを買わせた。
木製のカヌーだの、絵だのの中に一つ小さい可愛い、インディアンシューズがある。
此は全く小さくて、可愛い。白皮に此も雪白のうさぎの毛を飾って、つまさきは、美くしいビーズで一寸した模様を置いてある。私はそのフワフワと手触りの柔かい靴を掌に乗せて、暫くは凝っと眺めて居た。