일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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フォカスをあわせる

焦点を合せる

夢野 久作

夢野 久作의 焦点を合せる(フォカスをあわせる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,918자 · 40화면

아오조라 문고

そんな時には石炭の代りに、メリケン粉を汽鑵にブチ込んで、人間も船体も真白にしてしまったものだがね。もちろんこっちの手落ちだった事は一度もないんだが、不思議に運が悪いんだ。とうとうコンナ瓦落船に乗って、骨董みたいなお汽鑵の番をするところまで落ちぶれて来た訳だがね。ハッハッ……しかし、お蔭で君達の喜びそうな冒険を、イクラ体験して来たか知れやしない。今サッキ話しかけた推進機の一件を、モウ一度印度洋で蒸し返した時なんぞは、今思い出してもゾッとする目に会ったね。ちょうど欧洲大戦のショッ端で、青島から脱け出した三千六百噸の独逸巡洋艦エムデンが、印度近海を狼みたいに暴れまわっている時分のことだ。

大阪商船の濠洲通いで、三洋丸という快速船があった。七千噸ばかりの客船だったが、コイツが航路を切り変えて、一かバチかの欧羅巴行きを思い立ったもんだが、今のエムデンを怖がって行くものがないというので、とりあえず僕が器械の方を引受けて、新嘉坡まで来たのが忘れもしない、大正三年の九月の十五日……暑い盛りだ。あすこでポートサイドからマルセール直航の男船客ばかりを三百五十何人と上等の紅茶を積めるだけ積んだ訳だが、コイツが無事に地中海へ這入れば、むろん大儲けさ。