일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ばくやくのはなかご

爆薬の花籠

海野 十三

海野 十三의 爆薬の花籠(ばくやくのはなかご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 101,908자 · 204화면

아오조라 문고

しょうちしました」

帆村探偵は、いいつけられたとおり、艫の方を向いた。

トラ十は、それをみるより、にわかにそわそわしだした。彼は、細長い腕を、ジャケツの中にさしこんだ。やがて手にとりだしたのは、くしゃくしゃになった青い封筒であった。

それは、師父ターネフからうばった、重要書類入の袋であった。

トラ十は、帆村の方を注意ぶかく睨んだ。

「やい、やい、やい。いいつけたとおり、艫の方へまっ直に向いていねえか。こっちを向いたら面を叩きわるぞ」

「へーい」

なにをいわれても、帆村は、へーいであった。トラ十はそこでやっと安心のていで、片手をつかって青い封筒をやぶった。中には、数枚の紙切がはいっていた。トラ十は、しきりにその中をのぞきこんでいたが、

(おやッ!)という表情。

取出した紙切を、一枚一枚あらためてみたが、それは、ことごとく白紙であった。なんにも書いてなかった。白紙の重要書類というのがあるであろうか。

「ちえ、うまうま、きゃつのため、一ぱいくわされたか!」

トラ十は、くやしさのあまり、つい、ことばに出していった。

「どうしました、船長さん」

帆村は、うしろをふりかえった。