일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちちのおもかげ

父の俤

佐藤 垢石

佐藤 垢石의 父の俤(ちちのおもかげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,948자 · 4화면

아오조라 문고

だから、その頃まだ加賀国や土佐国で巻く精巧な毛鈎が移入されなかった奥利根川の釣り人は、播州鈎や京都鈎に藻蝦の肉を絞り出し、餌としてつけたのであった。

若鮎の群れは、鈎先につけた蝦の肉を見ると、競い寄って食った。鈎の種類など選ぶ必要はないほど、数多い鮎が下流から遡ってきたのである。

竿は、薮から伐り出したばかりの竹でもよく、場合によれば桑の棒でもこと足りた。近年のことを想えば嘘のように釣れた。

朝の飯を食べると、私はちょこちょこと父の後にしたがった。前橋から下流一里ばかりの上新田の利根河原へ行ったのである。

父は、三十歳前後の、勘のいい盛りであったのだろう。私は、河原の玉石の上へ腰をおろして、竿さばき鮮やかな父を眺めた。いまから想い出しても、父は釣りが上手であったと思う。二間一尺の小鮎竿を片手に、肩から拳まで一直線に伸ばして、すいすいと水面から抜き上げる錘に絡んで、一度に二尾も三尾も若鮎が釣れてくる。そのたびに、幼い私は歓声をあげて、網魚籠の口を開けては、父の傍らへ駆け寄った。

私は、父より先にお腹が減った。包みから握り飯を出して頬張ったのを顧みて、父は、