일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちち

父

金子 ふみ子

金子 ふみ子의 父(ちち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,107자 · 21화면

아오조라 문고

しかも父はそのつど、女の肩をもって母を撲ったり蹴ったりするのを見なければならなかった。母は時たま家出した。そして、二、三日も帰って来ない事があった。その間私は父の友だちの家に預けられたのである。

幼い私にとっては、それはかなり悲しいことであった。ことに母がいなくなった時などは一そうそうであった。けれどその女はいつとはなく私の家から姿をかくした。少くとも私の記憶にはなくなってしまっている。が、その代り私は、自分の家に父の姿を見ることもまた少なくなった。

私は母につれられて父をある家へ――今から考えて見るとそれは女郎屋である――迎えに行ったことを覚えている。そして、父が寝巻き姿のまま起き上って来て、母を邪慳に部屋の外へ突き出したことをも。でもたまには父は、夜更けた町を大きな声で歌をうたいながら帰って来ることもあった。そうしたとき母は従順に父の衣類を壁の釘にかけたりなんかしていたが、袂の中からお菓子の空袋や蜜柑の皮などを取出して、恨めしそうに眺めながらいうのだった。

「まあ、こんなものたくさん。それだのに子どもに土産一つ買って来ないんだよ……」

父はむろん、警察をやめていたのだ。