후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼたんどうろう ぼたんとうき
牡丹灯籠 牡丹灯記
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 牡丹灯籠 牡丹灯記(ぼたんどうろう ぼたんとうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,676자 · 22화면
そこには湖の中へ通じた長い堤もあった。堤には太鼓橋になった石橋が処どころに架って裸木の柳の枝が寒そうに垂れていた。
喬生は湖縁を往ったり堤の上を往ったりして、符姓の家を訊いてまわった。
「このあたりに、符と云う家はないでしょうか」
「さあ、符、符と云いますか、そんな家は聞きませんね」
「壮い女と婢女の二人暮しだと云うのですが」
「壮い女と婢女の二人暮し、そんな家はないようですね」
何人に訊いても同じような返事であった。そのうちに夕方になって湖の面がねずみがかって来た。喬生は幾等訊いても女の家が判らないので老人の詞を信ずるようになって来た。彼は無駄骨を折るのが痴ばかしくなったので、湖の中の堤を通って帰って来た。
湖心寺と云う寺が堤に沿うて湖の中にあった。古い大きな寺で眺望が好いので遊覧する者が多かった。喬生もそこでひと休みするつもりで寺の中へ往った。
もう夕方のせいでもあろう遊覧の客もいなかった。喬生は腰をおろす処はないかと思って、本堂の東側になった廻廊の中へ入って往った。朱塗の大きな柱が並木のように並んでいた。彼は東側の廻廊から西側の廻廊へ廻ってみた。その西側の廻廊の往き詰めにうす暗い陰気な室の入口があった。