후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いちろうじん
犬田卯短編集二
犬田 卯
犬田 卯의 犬田卯短編集二(いちろうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,383자 · 103화면
「これは家からそんなに遠くないな、部落内だ。まア、遠くて坂の中途あたりまでだ。でも、はア、探すがものはねえ、子供の手に入っている、十歳から十二歳までの子供だ。よそから来て通りがかりに見つけて、一里以内のところへ持ち去っている。それで、金はまだそのままそっくりしている。使いたくてもちょっと自分勝手には使えないような家の子供だ。」
「大尽どんの子供かな、では……」お通はひょっと心当りがして念を押した。
「そうでもねえが、家でやかましく躾けている子供だから、ひょっとすると持っているの悪いと思って駐在所へ届けっかも知れねえ。でなけりや、また、そうっともとのとこへ戻して知らん顔するか、そのどっちかだ。何にしてもこの金は、もとへ戻ると卦には出ているからな。」
それから籠屋は、ばさりと本を伏せ、煙管へすぱりすぱりと息を通して刻み煙草をつめ、やおら言い出した。
「買いものに出るには日が悪かったな。先負の、東南方旅立ち事故生ずという日にあたっていたから、昨日は……午後からなら別段のことはなかったが。」
「そんなこと、やっぱり有るかしら。」お通は信ずることが出来なかった。
「まア、あるものと考えていれば間違いはねえな」