후리가나로 읽는 일본 고전
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いちろうじん
犬田卯短編集二
犬田 卯
犬田 卯의 犬田卯短編集二(いちろうじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,383자 · 103화면
女房の尖った顔……否、それよりも納税! 彼はその五円がどんな五円だかよく知っていた。
仙太はぎょっとして再びかますの中へそれを押し込み、地獄へ落ちそうになって危く助かった人間のように、柵へしがみついた。
その時、次の勝負が始まろうとしていた。五頭の競走馬がスタートの線に並行しようとして、尻や胴を押し合っていた。見ると、その中の一頭は彼の知っている、そして彼のもっとも贔屓にしているタカムラという隣村の地主の持馬だった。
相手の馬もたいてい知っていた。ただ一頭新しいやつが加わっている。それは見るからに逞しそうな、つやつやした、ようやく五歳になるかならないくらいの、油断もすきもならないといったようなやつだった。仙太はプログラムを見た。外国擬いの長々しい読みづらい字がそこに書いてあった。しかし仙太は「なにくそ!」という気がした。絶対的にタカムラのものさ! 畜生、生命張ってもいいや、彼はふらふらと柵をはなれて馬券売場へとんで行った。が、何ということだ! もう売場は閉まっていた。彼は汗びっしょりで、握りしめた五円札を拳ごと突き上げ、誰か一枚でもいいから譲ってくれないか! と叫ぼうとした。