후리가나로 읽는 일본 고전
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こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
犬田 卯의 犬田卯短編集 一(こぶ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,259자 · 96화면
番犬としてたよりながらも、その奥底では始末にいかない村のこぶとして嫌悪しているのが結局のところ本当なのだ。裸になるつもりでみんながやれば訳はなかったのである。
それにあの森平のような貧乏人たちは、全部、村をあげて、番犬の必要なんて余りないのだから、俺の味方に立って、俺が瘤と一戦を交える場合は、いっしょにやってくれなければならぬ訳でもある。――要するに、こぶなんかにびた一文だって「喰われ」ようとする馬鹿はないのだ。ただ、しからばそれをどうしようという勇気がないだけなんだ。意気地がないだけなんだ。
待望の予算会議がやって来た。それは霙の降るいやに寒い日で、田辺定雄は外套の襟をふかく立て、定刻に役場の門をくぐったのであったが、少なくとも何の議案もない平常と違って、今日は最も重大な村の経済問題の討議される日であった。他の議員たちも緊張して早く顔を見せるだろうと思って自分も意気込んでやって来たにも拘らず、依然として時間をすぎても誰もやって来るものもなく、事務室の方で、若い書記の一人が、しきりに何かの謄写刷をやっている以外、役場には誰一人いないといっていいような有様。