후리가나로 읽는 일본 고전
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こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
犬田 卯의 犬田卯短編集 一(こぶ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,259자 · 96화면
母の体臭のようなものを浩平の肌に感ずるようなことがあると、一週間でも十日でも、彼女は夫を突きとばして寄せつけなかった。いまもまた、あの、夫の何かしら不敵そうな、城壁を築いたような態度から、彼女は肥料代のことに思いを及ぼし、まざまざと母の烙印を見たように思ったのだ。気を取り直して田へ行くには行ったが、おせきは胸が静まらなかった。覚束ない手つきで苗を取っているおさよの、そののろのろした不器用さまでが癪に触った。
「そんな取り方で植えられっか、このでれ助阿女――」と彼女はいきなり叱りとばした。「こういう風に指先で分けて取るんだ。馬鹿、俺らお前の年には、はア、どんな仕事でも大人並に出来たど。婿の二人や三人貰ってもびくともしねえ位の気持だったど。このちんちくりん奴。」
代掻き器械を扱いかねている由次と勝の動作にも同様に腹が立った。
「馬鹿野郎ら、そんな風に把手を下げる奴があるもんか、空廻りしちまって何度やっても駄目だねえか。把手を上へあげて、上へ……。汝ら、はア、いくつになると思ってけっかるんだ。一人前に大飯ばっかり喰いやがって、このでれ助野郎ら。」
やがて浩平が牛車で肥料の叺をいくつか積んで来て、それを代田の近くに持ち運び、黙ってその口をあけ、そして灰桶へあけては、ばらばらと由次と勝が掻きならした田の面でばら撒きはじめ