후리가나로 읽는 일본 고전
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こぶ
犬田卯短編集 一
犬田 卯
犬田 卯의 犬田卯短編集 一(こぶ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,259자 · 96화면
そう訊ねられて、彼女は胸を落ちつけ、そしてはっきりと答えたつもりだった。
「はい、あの、六俵半……不合格も合せれば、ざっと七俵はございます。」
「え、四俵――」
「七俵って言ったんだど」と、それまできょとんとして眺めていた勝が訂正した。
「どれとどれだね。」
「これと、これと、これ……これ……」
俵へ触れる彼女の手先はぶるぶると震えていた。
「ああ、七俵か……そうすると、こちらは家族八人……少し余る勘定だな……一俵だけそれでは供出して貰うことになる訳だな。」
書記は紙片へ書き込んで、それからおせきに捺印させた。やがて調査の一行はどやどやと門口を出て行ったが、おせきは失神したように、軒下に突っ立っていた。
「おっ母さん、いまのあれ違っていべえな。」
勝は相変らずきょとんとした顔付で、眼ばかり輝かせていたが、こんどは、違っていても差支えないのかというように母に迫った。
「馬鹿、汝ら黙っていろ。よけいな口きくとぶんなぐるぞ」とおせきはやっと我にかえって勝をたしなめた。