후리가나로 읽는 일본 고전
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いぬ
犬
三遊亭 金馬
三遊亭 金馬의 犬(いぬ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,861자 · 16화면
ついにヤチのなかから番鴨をくわえて出てくる。また綱を放して犬を連れて歩いているときどこかで鉄砲の音がズドンとすると、一目散に飛んでいってしまう。しばらくすると、鳥をくわえて息せききって帰ってくる。「よしよし」と褒めてやり、鳥を取って外套の下の腰へさげてしまうと、鉄砲を射った人が「確かにここいらへ落ちたのだがなあ」と鳥を探しにくる。
犬は利口なもので、昼席、夜席へ行くときの服装はよく知っていて後を追わないが、魚釣りの服装ででかけるときに犬に見られると鎖でも切って飛んでくる。また、鉄砲を持って犬を連れてゆく、獲物がいると犬はすぐにポイントをする。銃の仕度をして追えというと飛びだしてゆく。鳥が飛びだす。ズドンと射つ。鳥が落ちたときの犬の喜びようといったら、射った人間より嬉しそうな顔をするが、当らずに鳥が逃げたときなぞは、横からぼくの顔をジーッと見ていて、「下手だなあ」というような顔をする。そのときくらい犬に対して面目ないと思うことはない。
大正十一年の十一月、酉の市で、人混みのなかをぼくについてきた小物の雑種の迷子犬に、買った八つ頭の芋をやって、本所太平町まで犬がいるので電車へも乗れずに連れて歩いて帰ってきたことがある。