후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうば
狂馬
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 狂馬(きょうば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,577자 · 6화면
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青が養われている場所には、夜になると、若い働き盛りの馬が二三匹繋がれた。
若い馬は、ぴしりっぴしりっと尾を振った。虻がいるのでも蚊がいるのでもない。ただぴしりっぴしりっと無暗に尾を振った。人が通りかかると、首を高く持ち上げて(ほほほ!)と嘶いた。脚を上げては石炭の破片を踏み砕いた。何をやっても、がつがつとそれを喰った。明るい世界から引き込まれて来たばかりの馬は、全身が感覚で、全身が力だった。
青は、この若い馬を見ることで、過去の記憶の中に置き忘れて来た感覚の幾分かを、そこに取り戻して来るような様子だった。そんなとき、青の耳は、微かながらに動き出すのだった。その暗い眼は、空間のどこかにただ向けられているのではなく、何かを視詰め出しているようだった。
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炭坑にはストライキが始まっていた。坑内に働いている人達が、青のようになりたくないための運動であった。坑内からは、総ての労働者が、地上に引き上げて行くことになった。若い働き盛りの馬達は、その前に、鉱山主によって、坑の外へ引き出されていた。
併しどうしたのか、青だけは、そのままそこに残されていた。