일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひとりご

独り碁

中 勘助

中 勘助의 独り碁(ひとりご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,863자 · 4화면

아오조라 문고

しかも交互におく黒白の一石は自分の恥しい俗手凡手ではなくて本因坊の、井上因碩のそれである。そこに独り碁独特の清澄さ、気安さと奇異なうま味がある。私はまず黒石を右手の指先に挟んでパチリと最初の一石をおく。いわば幾億千万の星のなかでその美しいいや先の光輝を放つ宵の明星である。ただこれは碁盤の経緯度のうえに漆黒の光沢を放つ。昔のさる学深い棋聖は当時の天文学? を下界の盤上へひきおろしてその第一石をいわゆる天元に置いたという。彼は非凡であったがために過ちを犯し、非凡であったがために自他共にその過ちに気付くのに暇がかかった。さて次に私が打下す第二石はもはや縦に現われる白色の二番星ではない。それは普通第一石とは遠く離れた碁盤の他の隅に置かれようとも遥に第一石を睨まえ、我われ凡手には考察しきれぬ複雑な戦略的理由によって盤石のごとく動かしがたく据えられるのである。つづいてちょうど星座とそれを構成する各の星にそれぞれ名があるように大きくは定石、布石、細かくは小桂馬しまり、大桂馬しまり、一間高がかり、二間高がかり、等、等、無数の名で呼ばれるそれぞれの場合場合の利害得失を考えていろいろな形に互の石が配置される。