후리가나로 읽는 일본 고전
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たぬきとはいじん
狸と俳人
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 狸と俳人(たぬきとはいじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,736자 · 4화면
其の翌日の夕方も庄造が書見をしていると、又窓の外へ狸が来て蹲まった。庄造は又食物を持って出て、狸の頭を撫でたりしたが、狸はちっとも恐れる風がなかった。
其の狸は其の翌晩もやって来た。庄造は待ちかねていて座敷へ呼び入れた。狸は初めの間は躊躇している様子であったが、やがて尻尾を掉りながらあがって来た。そして、庄造が書見をしている傍に坐って一人で遊んでいたが、暫らくすると淋しそうに帰って往った。
それから狸は毎晩のようにやって来た。庄造は淋しい一人生活の自分に良い友達が出来たような気がしてうれしかった。狸は庄造に馴れて庄造が帰れというまで何時まででも遊んで往くようになった。
某夜狸がいつものように庄造の傍で遊んでいるうちに戸外は大雪になった。庄造は積った雪を見て狸を帰すのが可哀そうになった。で、狸の頭を撫でながら、
「おい、たぬ公、今夜は雪だから泊って往け」
と云うと狸は尻尾を掉って喜んだ。其の夜狸は庄造の床の中へ入って寝たが、それから狸は庄造の許で泊って往くようになった。
庄造が狸を可愛がっていることは、やがて村中の評判になった。村人は時どき夜の明け方などに、庄造の家から出て往く狸の姿を見ることがあったが、互にいましめあって危害を加えなかった。