일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ねことしょうぞうとふたりのおんな

猫と庄造と二人のおんな

谷崎 潤一郎

谷崎 潤一郎의 猫と庄造と二人のおんな(ねことしょうぞうとふたりのおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,020자 · 131화면

아오조라 문고

ましてこんなに年を取って、住み馴れた家を追われ、嫌いな人の所へなんか連れて来られて、どんなに遣る瀬ないであろう。もしほんとうにリリーを手なずけようと云うなら、その心持を察してやり、何よりも安心と信頼を持たせるように仕向けなければならない。悲しい感情で胸が一杯になっている時に、無理に御馳走をすすめたら、誰だって腹が立つではないか。だのに自分は、「食べるのが嫌なら小便をしろ」と、フンシ迄も突き付けた。あまりと云えば手前勝手な、心なしの遣り方だった。いや、そのくらいはまだいいとして、縛ったのが一番よくなかった。相手に信頼されたかったら、先ず此方から信頼してかからなければならないのに、あれではますます恐怖心を起させる。いくら猫でも、縛られていては食慾も出ないであろうし、小便も詰まってしまうであろう。

明くる日になると、品子は縛ることを止めにして、逃げられたら逃げられたで仕方がないと、度胸をきめた。そしてときどき、五分か十分ぐらいの間、試しに独り放っておいて、部屋を留守にしてみると、まだ剛情にちぢこまってはいるけれども、いい塩梅に逃げ出しそうな風も見えない。