후리가나로 읽는 일본 고전
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ねことしょうぞうとふたりのおんな
猫と庄造と二人のおんな
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 猫と庄造と二人のおんな(ねことしょうぞうとふたりのおんな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,020자 · 131화면
而も彼女は、自分の家に住んでいるのではないのである。自分の食べるだけのものは、自分で儲けて妹夫婦へ払い込むと云う条件だから、まるきりの居候ではないが、何かと気が置ける中にいて、この猫を飼っているのである。これが自分の家であったら、台所を漁って残り物を捜すけれども、他人の家ではそうも出来ないところから、自分が食べるものを食べずに置くか、市場へ行って何かしら見つけて来てやらねばならない。そうでなくても、つましい上にもつましくしている場合であるのに、たとい僅かの買い物にもせよ、リリーのために出銭が殖えると云うことは、随分痛事なのである。それにもう一つ厄介なのは、フンシであった。蘆屋の家は浜まで五六丁の距離だったから、砂を得るには便利であったが、この阪急の沿線からは、海は非常に遠いのである。尤も最初の二三回は、普請場の砂があったお蔭で助かったけれども、生憎近頃は何処にも砂なんかありはしない。そうかと云って、砂を換えずに放っておくと、とても臭気が激しくなって、しまいに階下へまで匂って来るので、妹夫婦が嫌な顔をする。よんどころなく、夜が更けてから彼女はそうッとスコップを持って出かけて行って、その辺の畑の土を掻いて来たり、小学校の運動場から滑り台の砂を盗んで来たり、そんな晩には又よく犬に吠えられたり、怪しい男に尾けら