일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ねこまち

猫町 他十七篇

萩原 朔太郎

萩原 朔太郎의 猫町 他十七篇(ねこまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,483자 · 58화면

아오조라 문고

芸術家の心理を理解しない、世間の一般人の眼から見たら、文学者がこんな動機で自殺するなんていうことは、滑稽に類する馬鹿気たことに思われるかも知れないが、僕らの同じ仲間には、そうした気持ちの痛々しさが、同情によって充分によく解るのである。ギリシアの神話にある美少年ナルチスは、自分の青春の姿を鏡に映して、惚々と眺め暮していたということであるが、芸術家という人種は、原則として皆一種の精神的ナルチスムスである。彼らは決して、世の常の洒落者やおめかしやでなく、むしろ概してその反対であるけれども、その心の中の鏡に映して、常にイメージしている自分の姿は、永遠の美少年でありたいのである。(だから彼らは、故意にかえって現実の鏡を見ないようにし、常に無精髭を生やして汚なくしている。)

だが老いということも、実際にはそれほど悲しいものではない。むしろ若い時よりは、或る意味で遥かに楽しいものだということを、僕はこの頃経験によって初めて知った。僕の過去を顧みても、若い時の記憶の中に、真に楽しかったと思ったことは殆んどない。学生時代には不断の試験地獄に苦しめられ、慢性的の神経衰弱にかかっていたし、親父には絶えず怒られて叱責され、親戚の年上者からは監督され、教師には鞭撻され、精神的にも行動的にも、自由というものが全く許されてなかった。