후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこまち
猫町 他十七篇
萩原 朔太郎
萩原 朔太郎의 猫町 他十七篇(ねこまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,483자 · 58화면
彼の註文することは、神が何故に人間を、昆虫のように生態させてくれなかったかと言うのである。昆虫の生態は、幼虫時代と、蛹虫時代と、蛾蝶時代の三期に分れる。幼虫時代は、醜い青虫の時代であり、成長のための準備として、食気一方に専念している。そして飽満の極に達した時、繭を作って蛹となり、仮死の状態に入って昏睡する。だがその昏睡から醒めた時、彼は昔の青虫とは似もやらず、見ちがうばかりの美しい蝶と化して、花から花へ遊び歩き、春の麗らかな終日を、恋の戯れに狂い尽した末、歓楽の極に子孫を残して死ぬのである。人間がもしそうであったら、アナトール・フランスの言うように、たしかに理想的であったろう。青年時代に、我々は多くの修業と勉強をせねばならない。その時我々が青虫だったら、性慾の衝動に悩ませられることもなくひたすら成長のための準備として、知識や技術の習得に努めることができるのである。そして準備が完成した時、一先ず蛹となって昏睡し、再度新しく世に出た時には見ちがうばかりに美しい肉体と旺盛な性慾を持ったところの、水々しい青春の男に化している。そして、過去に既に修得した技術や知識や、豊富に貯蓄された財産やによって、人生を心のままに享楽した後、多くの子孫を残して安楽に死ぬことが出来るのである。