후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,557자 · 426화면
のです。しかし作家は、何かの形でそんな波にももまれつつ、しかも自分の船の舵はとりちがえず、帆は決して畳んでしまわず、あれをあげこれをあげしつつ、航海をつづけてゆくのだと思います。千石船が徳川時代にグリーンランド迄漂流しつつ決して壊れてしまわなかったということを面白く思います。千石船はその位の組立てをもっていたのね。昔広津柳浪が、日露戦争前後からちっとも作品をかかなくなってしまった、発表もしなくなったということの動機は何だったでしょう。或るときこの作家の作品が、不当に批評を蒙ったことから、柳浪はひっこみました。私は決して決してひっこみません。重吉(これはその雄々しい船頭の本名です、この男は三河の農夫の子で、大漂流の間、おどろくべき立派な態度で良識を発揮しました)の千石船は黒潮にも赤潮にも摧かれずに漂う力をもっていることを願って居ります。自分が書くようなものでないものを書かなければならなければ仕方がないが、さもない限り、生活のためにも仕事の窓はあけておかなくてはなりますまい。
この当然な努力が、様々の奇妙な現象にぶつかるというのが、時代性でしょう。いろんな人がいろんな化物に出会って来ました。