후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,557자 · 426화면
些事にこめられている心、些事で知られる心いきというものは身にこたえるものね、私自身其ではひどく感じたことがあって。何年か前、母が生きていたとき、不自由に暮しているところへ足袋を送って来てくれたのはよいけれど、コハゼがすっかりとれていて、直しようのないのに、母の手で歌をかいてくれていてね、そのときどんなに感じたことでしょう、歌はなくても、コハゼを見てよこしてくれたのだったら、と。そのとき愛情というものについて沁々考えたことでした。
「みれどあかぬかも」は、これこそ歌の功徳というべきでしょうね。何とふさわしい表現でしょう、そしてブランカが土台まめなのだろうからという云いまわしは、何と又含蓄があるでしょう。一言もないわね。昔から大した外交官というものは、こういう実に一寸した云いまわしで、対手を完封したものだそうです、タレーランなんか。わたしは、やっと、小さい声で意地わる! といえるのが精々です。少し赧くなりながら。
夫婦のむつまじさとなれ合いとは全く別のものですね、でも本当のむつまじさ、謹だところのあるむつまじさで生きる一組というものは実に実に稀有です。