후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうしょうそく
獄中消息
大杉 栄
大杉 栄의 獄中消息(ごくちゅうしょうそく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,149자 · 114화면
初めは五分くらいで弱ったが、終いには二十分くらいは続いた。それ以上は眼がまわって来るので止した。朝早くこの運動に出て、一面に霜に蔽われながらなお青々と生長して行く、四、五寸くらいの小さな菜に、僕は非常な親しみと励みとを感じていたのだが、もうきっとよほど大きくなったに違いない。この監獄でシムパシイを感じたのはこの菜一つだけだ。
そんな、あれやこれやでこの二月は大分苦しんだが、日にちのたつのは存外早かった。ちっとも待たずに日が経って来た。一月はずいぶん長かったが、そして社のことや家のことがいろいろと思出されて出ることばかり考えられたが、そして汽車の音や何かが気になって仕方がなかったが、二月になってからは、もう社や家がどうなっているのか、まるで見当がつかなくなった。そして娑婆っ気が抜けて監獄っ気ばかりになった。終日たべ物のことばかり考えて、三度三度の飯時を待つより外に、何の欲っ気もなくなった。毎夜二、三度はきっと眼を覚すが、気がついた時にはもう何かたべ物のことを考えている。寒くて眼がさめるのだか、腹がへって眼がさめるのだか、ちょっと分らない。
が、何のかんのと言ううちに、あすからはいよいよ放免の月だ。