일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たまとりものがたり

玉取物語

久生 十蘭

久生 十蘭의 玉取物語(たまとりものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,495자 · 19화면

아오조라 문고

杉田玄白、前野良沢の「解体新書」が翻刻されてから七十年、その後、「内科撰要」や「医範提綱」というような良知が出て、いよいよ繁栄の趣になったが、蘭方外科は名目ばかりで、膏薬と塗薬のほか何事も得出来ず、華岡流の外科も脱疽、兎脣の手術を行なう底のところに止っている。腫瘍のふぐり玉を切取る技は、ぱれいの術書に見えているが、鎖肛、鎖陰を開切するのと事がちがい、男の大事な個所へ切尖を入れる難儀な術でござるゆえ、手引草だけでは事が運ばなんだも道理であった。

その日、参集した蘭方医家の主なる者は、長崎仕立のほうでは、伊東玄朴をはじめとして、竹内玄洞、本間玄調、入沢貞意、戸塚静海、石井宗謙、江戸仕立のほうでは箕作阮甫、高須松寧、大槻俊斎、坪井信良、川本幸民などで、いずれも蘭法で一家をなした大家名手ばかりであったが、如何せん経験のないことで、これぞという成案もなかった。いろいろと議論が出たが、そのうちに、某が「獺の内臓は人間とよく似ていると申し、過ぐる頃、山脇東洋などは度々解剖の資料にいたしたよしでござった。肝臓、腎臓が似ているなら、ふぐりの構造も同様であろうと思われる。