후리가나로 읽는 일본 고전
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たまものまえ
玉藻の前
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 玉藻の前(たまものまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,703자 · 261화면
「弟子を見ることは師に如かずといえば、彼の人となりはお身も大かた存じておろう。彼は才智に慢ずる癖がある。この上に学問させたら、彼はいよいよ才学に誇って、果ては天魔に魅られて何事を仕いだそうも知れまい。学問はやめいと言うてくれ。しかと頼んだぞ」
実をいえば、信西も頼長に対してそういう懸念がないでもなかった。才学非凡で、しかも精悍の気に満ちている頼長の前途を、彼もすこしく不安に感じているのであった。この意味に於いては、彼も忠通の意見に一致していた。しかし今夜の忠通の口吻は、弟の行く末を思う親身の温かい人情から溢れ出たらしく聞こえなかった。
兄弟の不和――それから出発して来た兄の憤恚であるらしいことを、古入道の信西は早くも看て取った。
「仰せ一いち御道理にうけたまわり申した。それがしよりもよくよく御意見申そうなれど、あれほど御執心の学問をやめいとは……」
「申されぬか」
相手は眼を薄くとじたままで、やはり否とも応ともはっきりとした返事をあたえないので、忠通はいよいよ焦れ出して、彼が天魔に魅られているという現在の証拠を相手の前に叩き付けようとした。
「入道はまだ知るまい。