후리가나로 읽는 일본 고전
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げんだいにんじゅつでん
現代忍術伝
坂口 安吾의 現代忍術伝(げんだいにんじゅつでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 76,446자 · 155화면
「マニ妙光、マニ妙光」
おそれおののいて、祈りはじめた。
「コウーラッ!」
正宗菊松の眼はランランとかゞやき、髪はみだれ、神の怒りが乗りうつったように、はげしくジダンダふむ。
すると白衣の男が、
「ヒッ、ヒッ、ヒッ」
と呻きをたてゝ、足をバタバタふり、七転八倒、廊下をころがって、泣きだしたからサルトルもおどろいた。
「コウーラッ! キサマの魂をぬいたぞウ」
どうやら、たしかに魂をぬきあげたらしい。そういう手ぶりである。そして、ぬきあげた魂を、ためつすかしつ、見きわめている様子である。
「ベエーッ」
正宗菊松はとびのいて、ツバをはいた。そして魂を投りだしてしまった。
「キサマの魂は腐っとる。ウジムシがたかっとるぞ。ベッ、ベッ。臭いのなんの」
よほど悪臭の強い魂らしい。正宗神様、イマイマしがって、鼻口をゆがめて、目をつぶっている。
魂を投げすてられたから、白衣の男の苦しむのなんの。
「アッ、アッ、アッ」
焦熱地獄の苦しみ。エビのようにヒン曲ったり、逆立ちして宙返りをうったり、脇腹をかきむしる。魂というものは脇腹にあるのかも知れない。
ずいぶん意地の悪い神様で、のたうち廻って苦悶しているのに、鼻をまげて臭がっているばかり、一向に魂を返してくれないのである。