후리가나로 읽는 일본 고전
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げんじつのみち
現実の道
宮本 百合子
宮本 百合子의 現実の道(げんじつのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,922자 · 12화면
また、先頃フィリッピンのバシラン島附近で高麗鶯の新種を発見して博物学界に貢献した、博物採集を仕事としている山村八重子さんの自分の仕事に対する愛情は、すべての事情からいわゆる商売気は離れています。彼女には商売気を必要としない生活の好条件があり、普通ならば、遊惰に消されるその好条件を、学問的に活かして社会的なあるねうちを与えているところに、彼女の仕事の価値が輝いているといえます。
吉井徳子さんの場合は、幾重にもたたまってかぶさって来た境遇的な不幸を、一人の女としてはねかえして生きる道を見出すために佐賀錦の仕事がとらえられました。仕事、そして職業。ここでは二つのものが、生活の必要という立前から虚飾なく統一されている。
あのひと、このひと、と実際の場合について考えて見ると、仕事らしい仕事をしている女のひとは、結局みなそれぞれの技術で、万一のときは十分やって行けるところまで達している、つまり玄人であるということに気付くのです。
私は、ここに人間の本然的な社会性と仕事の現実性の面白いところが潜んでいると思います。仕事というにあたいするだけの仕事はこの社会の現実の中で決して超人間的、超社会的関係にはあり得ない。