일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きゅうたいは

球体派

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 球体派(きゅうたいは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,235자 · 5화면

아오조라 문고

私は友人の画家と一緒に夜の街路を歩いていた。二人とも可なり酔っていた。どういう話の続きか覚えていないが、彼はしきりに球体派という言葉をくり返していた。

「日本画と西洋画との本質的なちがいは、日本画は線で物を把握し、西洋画は面で物を把握する、というところにある。ところがこの面というものが甚だ厄介で、ともすると平面になってしまう。平面の集まりになったんじゃあ、絵が死んでしまうし、物のヴォリュームは出てこない。面其のものを直接に取扱う彫刻にしたって、見給え、大抵は死んでるのが多いじゃないか。面を生かす……ヴォリュームの力で底からまるくふくれ上ってくる……そういうところに僕の努力や苦心があるんだ。立体派をもう一つ先の球体派というところまでつきぬけるんだ。」

「球体派は賛成だ。」と私は叫んだ。「なぜかなら……。」

私達が歩いている街路は、大震災後四五年たって――余りに遅すぎるが――漸く復興されてる最中だった。その上道路も修繕中だった。鉄骨、木片、コンクリート、レール、舗石、其他大都会のあらゆる素材が、乱雑に堆積していた。そしてその中に、ところどころに、出来上りつつある建物の断片が、曲線を見せてる横顔が、思いがけなく覗き出していた。