후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
貧村のこととて金借りの連中が多かった。父親はその一人一人に執拗く自説からの批判や教訓を与えてから金を貸してやった。金を貸して貰い度さに、父親の言うことに胸をうたれた様子を装い、聴き入るものもあった。「村長さんは叱言が酒の肴だ」「どうせ利息をつけて返す金だものを、あゝ人にへえこらさせずともよかりそうなものだ」村人の間にこんな蔭口があった。
中には、進んで父親の機嫌に取り入るため、他人の非を発くものもあった。どこそこの家の息子は賭博をするとか、どこそこの家の娘は媾曳をしているとか。これを聞くと父親は物凄い顔をして、もしその家に貸金でもある場合は早速、その家の当主を呼び付け家の若ものゝ監督がよくない廉で即刻返金を命じた。命令に対して相手に否応は言わせなかった。出来なければ家財でも押えて取上げた。
夏の夜になると、父親は浴衣がけで、印度産の籐の握り太のステッキを携え、莢豆の棚の間や青薄の蔭に潜む若い男女を、川狩の魚のようにつゝき出した。農家の娘の寝室の軒の下に蹲る頬冠りの男には、ひいて来た猛犬を襲いかゝらした。
この辺まではまだよかった。父親の制裁は酒乱と共にだん/\苛酷を極めて来た。