후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
また、どっと笑声が起ります。
橋の上は今東京から鷺町附近の村へ帰って行く人や車でやゝ往来が激しくなりました。河はとっぷり暮れて一面に青錆びた水光を湛えています。その中に姿を滲じませてまだ魚を狙っている文吉の姿は古杭のようにしか見えなくなりました。
氷の塊を手に提げて自転車に乗ったまゝ欄干に凭れて見ていた青年が言いました。
「これ子供たち、誰か貸船屋のお秀のところへ行って、そう言ってやれ、文公が川へ入ってるって」
「うん、そう言ってやろ」
子供が二三人駈け出しました。氷屋の青年は、そのまゝはやり歌を口笛で吹きながら対岸の方へ自転車を走り出さしました。これをきっかけに人蝟りの大部分は去って行きます。あとに残っている小数の大人と子供は、みな鷺町の者で、貸船屋のお秀が不断乞食の文吉の面倒を見ている娘だということも知っているし、その娘が文吉の無茶な行為を見るとどんなに怒るだろうかも知っています。それでまだ欄干に凭れて興味を湧かして待っています。
子供の声が河づらに響いて、子供を乗せた船が橋の下から娘に櫓を漕がれて滑り出して来ました。船は薄闇の水に腰から上だけ浮かした文吉に近寄ると、子供も手伝って文吉は無理やり船へ引き上げられました。