후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
母はどうしてるかと見ると、例の自分の長火鉢の前に坐って、子供を遊ばしてるような詰らなそうな顔をしています。しかし「さあ、七銭からとお銭、飛んで十と五銭――」と弾んで、競り声を立てゝいる酒問屋の息子の手に品物が拈ねられる度びに、本能的に、きらりと光る注意の眼が品物に注がれました。母に近く、部屋の壁に凭れかゝって池上の息子が後頭部へ腕框を宛がいながら、怠るそうに足を前に投げ出していました。
わたくしは、しばらく土間に立って、また、騒々しい嫌な催しが始まっているとくさ/\して、靴も脱がずに立っていました。障子を距てゝ、しまのいる女中部屋があります。しまはみんなが競りをやっている十二畳と自分の部屋との間の敷居近く膝を乗り出して、畏ってはいるが、うつゝを抜かした人のように口を開けて若旦那たちの所作を眺めていました。とき/″\譫語のように「まあ、面白い」とか「ほんとに人を莫迦にしてるよ」と言って、唐突にぱか/\と笑います。しまはふだんから若旦那たちには悉く好感を寄せ、若旦那たちのすること做すこと、みな彼女には魅力でないものはありませんでした。実際、こゝに寄って来る若旦那たちは、めい/\多少の癖はあるようなものゝ、均しには捌けていて陽気な人たちでした。