후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
岡本 かの子의 生々流転(しょうじょうるてん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 297,521자 · 586화면
わたくしは一人で河ぷちへ戻り、一たん自分のサブリ小屋へ入りました。陽に照され出して、やゝ噎っぽく眼の覚めるような匂いを立て始めた夏草の香をしばらく嗅いでいます。お秀が橋の下の文吉を尋ねて来ました。しかし文吉はいないで、この乞食独特の小ぢんまりして綺麗に片付いた住居には鮮かな朝日が射し込んでいます。お秀は「ほい、そうだっけ」と言いました。お秀は文吉が今時分は町へ貰いものに行く時間であるのは判り切っている癖に、尋ねて来た自分を鈍いものというより、何か違った心理状態に在る自分とでも思ったらしく、ひょんな表情をしました。
次いでお秀は自分がそう思わないときは文吉の存在にたいした関心を持ちもせず、自分にその気が起って尋ねるときには必ず文吉がいるように思えるのはこれは自分のわが儘なのか知らん、それとも文吉はそういった性質の相手であるのかしらんとでも考えている様子を想像させる姿でお秀はぼんやり佇んでいます。
まわりにはいよ/\草いきれが立ちかけて、露で粘っていた葉と葉とが、ぴん/\はね弾けます。叢の根元に潜った虫の声が聞えます。陽が半さしている新しい藁の菰は何となく親しげな陽炎を立てゝいます。