후리가나로 읽는 일본 고전
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せいのかくじゅう
生の拡充
大杉 栄
大杉 栄의 生の拡充(せいのかくじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,872자 · 8화면
また奴隷には奴隷の不徳があれば、主人には主人の不徳がある。奴隷に卑屈があれば、主人には傲慢がある。いわば奴隷は消極的に生を毀ち、主人は積極的に生を損ずる。人として生の拡充を障礙することは、いずれも同一である。
またこの人類同士の闘争と利用とは、人類がその周囲と闘争し、その周囲を利用することに著しき障礙を来さしめた。
この両極の生の毀損がまさに壊滅に近づかんとする時、ここにいつも侵寇かあるいは革命が起って来る。比較的に健全なる生を有する中間階級がイニシアチブを取って、被征服階級の救済の名の下に、その援助をかりて事を挙げる。あるいは被征服階級の絶望的反乱となって、中間階級の利用の下に事を挙げる。そしてその当然の結果は、常に中間階級が新しき主人となることによって終る。人類の歴史は、要するにこの繰返しである。繰返しのたびごとに多少の進化を経たる繰返しである。
けれども人類はついに原始に帰ることを知らなかった。人類が未だ主人と奴隷とに分れない原始に帰ることを知らなかった。自己意識のなかった原始の自由時代に、さらに十分なる自己意識を提げて帰ることを知らなかった。